わかり易く解説 遺言書の書き方

遺言書には主に三つの種類があります(厳密には七種類あります)が、 ここでは一番気軽に挑戦出来るであろう、「自筆証書遺言」という種類の遺言書をご紹介させて頂きます。 これだけは間違えなければ、とりあえずは自筆証書遺言が書ける!成立する! というポイントをご紹介します。是非参考にして頂ければと思います。

1 用紙

遺言書の用紙 まずは使用する紙ですが、特に決まりがあるわけではありませんから、普通の便せんやコピー用紙でも構いません。 ですが、ある程度の期間保管する事を考えると、丈夫なものを使用した方が良いでしょう。 大きさは記入する内容に合わせて適当なものを選びましょう。

2 筆記用具

これも特に決められているわけではありませんから、ボールペンで良いと思います。 鉛筆は消して書き直されてしまう可能性がありますからお薦めしません。

3 様式

書き方は、縦書きでも横書きでも構いません。文字も決まりはありません。 例えば数字は「123」でも「一二三」でも良いですし、「壱弐参」でも構いません。 しかし、間違いを防ぐということを考えると、普段から使い慣れている文字を使う事をお薦めします。 また、漢字に自信がなければ平仮名を使用しても問題ありません。

4 自筆

自筆で遺言書を作成 全て自分の手で書かなくてはいけません。一部のみの自筆ではダメです。 字に自信がないからといって誰かに代書してもらってもいけません。パソコン・ワープロも認められません。 勿論、ビデオテープやDVD等に録画したもの、音声のみの録音も自筆になりませんから認められません。

5 題名・タイトル

いよいよ、実際に紙に書くところに入りましょう。まずは題名です。これはしっかりと「遺言書」又は 「遺言状」若しくは「遺言」と、その書類が遺言書であることがわかる様に明記する事が望ましいです。

6 内容

財産を、誰に・どの様に・渡す・処分・するのかを書きます。順番は決まっていませんが、 出来る限り具体的に指定しましょう。例えば、土地を譲渡する場合は登記簿謄本を参考に、 所在・地番・地目・地積を記入しましょう。その土地(財産)が特定できることが大切です。
預金を譲渡する場合も同じ様に、銀行名・支店名・預金の種類・口座番号を明記しましょう。
また、「妻 遺言花子に土地・建物の全てを相続させる。」「長男 遺言太郎に預貯金の全てを相続させる。」 等の様に、財産の種類ごとに遺言することも出来ますし、「妻 遺言花子に相続財産の 6分の3 長男 遺言太郎に6分の2 二男 遺言二郎に6分の1を相続分として指定する。」 等の様に、相続分を割合で指定することも出来ます。勿論、それぞれを組み合わせて指定しても構いません。

7 日付

遺言書の日付 例えば、「平成22年4月25日」や「2010年4月25日」の様に、日付が特定されることが重要です。 よく言われることですが、「平成22年4月吉日」という表記は認められません。 また、新しく書き直した遺言書が複数存在する場合、最新の日付のものが有効とされます。

8 氏名

当たり前のことですが、自分自身の氏名を書きましょう。屋号や芸名は出来るだけ避け、 実名を書きましょう。また、氏名の他に生年月日・住所を表記しておくと、 特定がしやすく望ましいと思います。日付と氏名を記入する場所は特に決まっていませんが、 一番最初か最後に記入する方が良いでしょう。

9 印

出来れば実印を押しましょう。なければ銀行印、又は普段使用している印でも構いません。
しかし、スタンプ印の様な印は避けて下さい。印を押す事が大切ですので、出来れば拇印も避けましょう。

10 想いを書き遺す

遺言書には、財産に対する自分の意思を伝える役割と、 子供を認知させる等の身分に対する意思を伝える役割と、 残された方達に対するお気持ちを伝える役割の三つの役割があります。
その内の、残された方達に対する想いは、出来れば別紙にしたため、 遺言書と同じ封筒に入れて保管することをお薦めします。
財産に関する遺言や身分に関する遺言は法的な効果を生みます。しかし、お気持ちを遺すことは、 必ずしも法的に特別な効力を及ぼすわけではありませんから、分けておく方が良いからです。

遺言書には三つの役割があります

11 その他の注意事項

  • 同じ用紙に二人以上の人が共同で遺言を書くことは無効になってしまいますからやめましょう。
  • 遺言書の文を間違えてしまい、訂正すること自体は構いませんが、厳しい決まりがありますから、 出来ることなら新しく書き直しましょう。その際は、書き損じた遺言書は破ってしまいましょう。
  • 相続人に対しては「相続させる。」と書き、相続人以外の人に対しては「遺贈する。」と書いて区別させましょう。
  • 内容が一枚に収まらず、二枚以上になってしまう場合は、用紙と用紙の境目に印(契印)を押しましょう。 その場合、遺言書に使用する印は全て同じ印を使いますので、出来れば実印が好ましいです。 ですが、大きな紙を使用して、出る限り一枚で収まる様にすれば尚好ましいと思います。
  • 遺言書は、書き終わったら偽造や改ざんを防ぐことが大切ですから、 封筒に入れて封印をしましょう。その時に、表には「遺言書」と書いておくのが良いでしょうし、 裏には日付と氏名を記入し印を押します。また、裏に「開封厳禁」等と明記し、 遺言が間違いなく執行される様に一言添えておく事をお薦めします。

以上が大体の書き方になりますが、参考になりましたでしょうか。
これだけは間違えなければ何も問題はありません。
中には少し複雑に感じる事項もありますが、内容そのものは厳しく問われませんから難しく考える事はないです。 様式や形式に間違いがなければ大丈夫です。
最近では遺言書キット等が書店でも比較的簡単に手に入りますし、インターネット等でも雛型を見ることが出来ます。 きっかけは何であれ、より沢山の方が遺言書に興味を持って頂ければと思います。 出来れば、一度ご自分で書いた遺言書を専門家、又は詳しい方に確認して頂くのが好ましいでしょう。 遺言書を書くということは、決して無駄な事ではありません。
是非あなたも一度チャレンジしてみて下さい!

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